M.A.C Garden top 春 Spring 秋 Autumn 冬 Winter 外伝 Another story
名前
野薔薇(のいばら)
別名
うまら
学名
Rosa multiflora
分類詳細
落葉つる性低木 バラ科
5〜6月
2m
利尿・便秘・瀉下(果実)香水(花びら)
 右の万葉集の「茨の末(うまらのうれ)」のウマラはノイバラの古名である。
 ノイバラの名称は本草綱目の「野薔薇」の漢名からきたものである。
 現在の西洋薔薇が日本に輸入されたのは江戸時代だから、右上の『源氏物語』抜粋の、
「階段の下の薔薇が」
 の薔薇とはノイバラのことである。
 階段の下の薔薇がほんの少しだけ咲いて、春秋の花盛りよりもしっとりと風情のある頃なので、人々はくつろいで管弦の遊びを楽しまれる。  
 三位中将が源氏の君に盃(酒)をすすめられる。

それもがと けさひらけたる 初花に おとらぬ君が にほひをぞ見る
(それを見たいと 今朝花開いた初花に劣らないあなたの美しさですね)  

 源氏の君は微笑んで盃をお受けになる。

時ならで けさ咲く花は 夏の雨に しをれにけらし にほふほどなく
(季節はずれの今朝咲いた花は夏の雨で萎れたらしい 咲き匂う間もなく)         
[賢木]
三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋
道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ
(道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れ ていくのか)
丈部鳥(巻二十―四三五二)
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