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名前
紀州蜜柑(きしゅうみかん)
別名
小蜜柑(こみかん) 紀国蜜柑(きのくにみかん)
学名
Citrus kinokuni
分類詳細
双子葉植物離弁花 常緑低〜高木
ミカン科
6〜7月
12月
2〜5m
 柑子(こうじ)は、紀州蜜柑の古名である。紀州蜜柑は古くから栽培されたが、最近は少ない。
 現在、園芸店などで売られている温州蜜柑は、紀州蜜柑の栽培品種である。
 紀州蜜柑は、明治時代に「温州蜜柑」が導入されるまでは、わが国の代表的な柑橘類だった。
「この数ヶ月ずっと気分が悪くいらっしゃったのに、勤行を少しの間も怠りなくなさったお疲れがたまって、ますます弱っていらっしゃる上に、この頃は柑子(こうじ・みかん)などもお口になさらなくなりましたので、もう回復の望みもなくなってしまわれて」    
 と泣き嘆く女房たちが多い。           
[薄雲]
 このように源氏の君は遠く離れていった人への恋心を、今はっきりと実感なさる。なんとも不思議な身勝手な心ではないか。鴨の卵がたくさんあるのをごらんになって、その卵を蜜柑や、橘の実などに見えるように、わざとらしくならないようにして玉鬘に贈られる。
真木柱
三澤憲治訳『真訳 源氏物語』から抜粋
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