マック・ナッシング・シアター旗揚げ公演 ミサワ・アクターズ・カンパニー第4回公演
碁盤太平記 ~大勝四十七目の石~
取るに足らない卑小な者から人間の真実、普遍性が見えてくる。
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小道具:四十七士連判状
赤穂浪士討ち入り事件を題材にした『碁盤太平記』
江戸時代に浄瑠璃として上演されて以来
これまで埋もれていた近松門左衛門の名作を
広島の演出家・三澤憲治が
現在に通じる劇的思想性を抽出して劇化!
取るに足らない卑小な者から
人間の真実、普遍性が見えてきます!
 時は文和三年(1354)九月五日。  
 塩冶の浪人八幡六郎は、大星由良之介と改名して息子の力弥と共に山科の裏座敷に住んでいる。
 そこへ鎌倉にいる同士たちから、
「仇討ちの好機到来」
 という密書が次々と届く。
 それを取り次ぐ奉公人の岡平は、
「読み書きのできない無筆なので、差出人の名を読むことはできないが、持って来た人の伝言は覚えている」  
 と力弥に報告。  
 力弥が昨日から家主の座敷を借りて逗留している母と祖母の所に行こうとすると、鎌倉から三度飛脚が、仇討の相手である高師直の手紙を届けに来た。三度飛脚が
「大事な書状だから受け取りがほしい」  
 と言うと、岡平は承知して受け取りを書いて渡す。岡平は無筆と嘘をついていたのである。  
 この岡平のささいな嘘から、物語は意外な方向に転換して、近松門左衛門ならではの劇の極みに突き進んでいき、人間の真実、普遍性が見えてきます。
❶赤穂浪士の義士劇といえば、『仮名手本忠臣蔵』が有名ですが、その手本となった近松門左衛門の『碁盤太平記』は、さまざまな義士劇とは違って、独特の光彩を放つ作品です。
例えば、大石内蔵助(劇では大星由良之介)の息子の大石主税(劇では大星力弥)は、『仮名手本忠臣蔵』などでは、前髪に振り袖姿の軟弱な人間に設定されていますが、『碁盤太平記』では強固な一人前の武士として描いています。そして、その父由良之介によって元禄時代の武家の生き方の理想が示され、まるでドキュメンタリー・ドラマを見ているような事実性があり、この元禄時代の武士の真摯な生き方が、否応なく現在のわたしたちの生き方に問いを投げかけてきます。

❷ミサワ・アクターズ・カンパニーの最初の歌舞伎『弁天娘女男白浪』同様、時代衣装とかつらを着用しますが、これはあくまでも「現代劇」です。歌舞伎の様式美と現代劇の思想性をミキシングした芝居にご期待ください。

❸『弁天娘女男白浪』で好評を得た中島千鶴(弁天小僧菊之助)と小林由芽(南郷力丸)が、今回も男役に挑戦!
この二人に『HAPPY END』で好評を得た宮岡利衣(灰色の女)も男役を演じ、大越隼が初めての女役に挑みます。
そして、浜本葉子が奥方と順礼の二役、畑田清彰、鎌倉千代則、久保雅義の三人は役を演じながら、拍子木、ツケ打ち、黒子などで芝居に華を添えます。
小道具:玄玄碁経
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